北海道大学を卒業したのち東京の会社を中心に就職活動をし、渋谷にあるとあるインターネット企業に就職した北原希(きたはらのぞみ/23歳)。
同じ会社で仲の良い友人もできて、東京での第一歩を歩み始める。地元・札幌に恋人がいるものの、同期の眞希子と二階堂にフォローされながら、何とか順調に東京の新生活をスタートさせた。合コンや、東京の人だけがわかる店の名前など、いくつかの試練?を乗り越えながら大人になっていく希の3年後のお話。
前回:東京札幌物語:希、初めての合コン。「東京人だけがわかる言葉」に疎外感
いいえ 星のダイヤも
海に眠る 真珠も
きっと あなたのキスほど
きらめくはずないもの
きらめくはずないもの
ー木綿のハンカチーフー
通話:二階堂くん
昨日のディナー、ごちそうさまでした。
眞希子が、「『レストランエール』をチョイスしてくるなんて、二階堂くんさすがだね!」ってべた褒めだったよ(笑)
ごめんね、私『ビストロ間』って、そもそも知らなかったけど、女性にすごい人気のお店だったんだね。眞希子の好きなお店だったみたい。自称グルメな眞希子ですら、まだ行けてないのに、なんで道産子のあんたが先に行くのよ。って口尖らせてた。
いいのか悪いのかわからないけど、二階堂くんのおかげで、私、どんどん東京を吸い込んでいく感じ。からっからのスポンジが水をぐんぐん吸い込むみたい。
表参道の『bills』は激混みだけど、お台場の『bills』は穴場だとか、『バンビーナ』はそもそも、西麻布の『うしごろ』のセカンドラインだとか、『いふう』のおばあちゃんに恋愛相談すると成就するってジンクスがあるとか・・・『いふう』で「無事付き合いました」って紹介されたときは、なんのことかわからなかったけど、お礼参りだったんだね(笑)
東京に長い間いないとわからないことでも、恋人を通して私も経験した気持ちになるなんて、二階堂くんのおかげ。
え?いつまで苗字で呼んでるんだって?うーん、でも、私にとってずっと二階堂くんだったから、彼氏になったからって急に変えるのは難しいよ。
じゃあ、来月の1年記念日から、頑張ってみようかな・・・
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